入国審査官
入国審査官は、外国人の出入国や日本人の出国や帰国を管理又は審査することを主な業務とする国家公務員です。
グローバル化が進み、日本に訪れる外国人や、海外へ出国する日本人が増える中、安心して生活できる国を維持・促進するために、空港や港といった海外への玄関口で人々をしっかり管理・審査する重要な仕事となっています。
また、入国警備官と連携して不法滞在や不法入国の取調べも行うなど、業務は多岐にわたっています。
法律に従って、適切な判断を下す必要があるため関係法令を熟知していること、そして冷静な判断力と強い責任感が入国審査官には求められています。
入国審査官の魅力
入国審査官は、日本へ出入国又は在留する外国人を審査・認定する重要な権限をもち、テロリストや不法滞在する者を防ぐ業務を行います。
このように、多くの外国人と接する機会があるので、業務上英語力や多言語を活用する機会が多々あり、国際感覚が身に付きます。
また、男性・女性関係なく役割が与えられているため、女性も活躍できる環境になっており、幅広い経験や知識を得る機会があります。
国際化が進み、外国人労働者の受け入れや、観光立国の推進により、今後も多くの外国人が日本へ訪れてくるため、不法滞在や不法侵入の問題も増加していくことが懸念されており、入国審査官のニーズはさらに高まってくると言えます。
初任給与額
初任給 | 一般職(大卒程度)203,196円、一般職(高卒者試験)165,318円 |
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手当 | 扶養手当、住居手当、通勤手当など |
賞与 | 年2回 |
入国審査官の試験概要
受験資格(平成26年度)
大卒程度 | 21歳以上30歳未満(21歳未満で大学卒業及び卒業見込み、短大卒業及び卒業見込みの者は受験可) |
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高卒程度 | 高校卒業見込み及び卒業後2年以内の者(中学卒業後2年以上5年未満の者も受験可) |
社会人入試 | 40歳未満の者(高卒者試験の受験資格を有する者を除く) |
試験内容
大卒程度 | ・知能分野27題:文章理解11題、判断推理8題、数的推理5題、資料解釈3題 ・知識分野13題:自然・人文・社会13題【時事を含む】 |
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高卒程度 | ・知能分野20題:文章理解7題、課題処理7題、数的処理4題、資料解釈2題 ・知識分野20題:自然科学5題、人文科学9題、社会科学6題 |
社会人試験 |
試験科目
一次試験 | 大卒程度 | 基礎能力試験(多肢選択式) 専門試験(多肢選択式) 一般論文試験(行政区分) 専門試験(記述式)[行政以外の区分] |
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高卒程度 | 基礎能力試験(多肢選択式) 適性試験(多肢選択式)[事務区分] |
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社会人試験 | 専門試験(多肢選択試験)[事務以外の区分] 作文試験[事務区分] |
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二次試験 | 大卒程度 | 人物試験 |
高卒程度 | ||
社会人試験 |
合格率
大卒程度 | 約18% | 高卒程度 | 約15% | 社会人入試 | 約1.5% |
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